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Wirklicher Tod 

2009.09.07
Mon
22:52

焼きたてのバゲットや、新鮮な野菜、パックされた鳥の胸肉、ハム、チーズ・・・その他たくさんが入った
大きな茶色い紙袋を抱えながら、喜び勇んで帰路に着くオプティマス。
『今夜は御馳走だ。私の自慢の料理を皆に振舞ってやるぞ、ハハハ・・・。』
豪快に大地を揺らしながら、商店街のストリートをスキップで駆けていく―鼻歌を歌いながら。

いつもの基地の前に到着すると、何か様子がおかしい。異様な静けさだ。

『おかしい・・・いつもならバンブルビーやツインズが、私の帰りを察知して基地から飛び出してくるはずだが・・・。』

多少疑問に思いながらも、基地の中へ入っていくオプティマス。

そこで彼が見たものは、想像を絶するものだった。思わず手にしていた紙袋をドサッと落としてしまう。
オートボットの殆どの面々が思わず目を覆うような、直視出来ないほどの重症を追っている。
基地の内部は、撒き散らかされたオイルが染み渡り、メタルの屑が山積していた。

『おい、皆どうしたんだ!誰にやられた!誰か生き延びているものはいないのか!』

『うう・・・し、司令官・・・。』
左腕を捥ぎ取られ、あらゆる場所からオイルが流れ出し、両足も殆ど原型を留めていない一人のTFが、
今にも意識を失いそうな掠れた声で答えた。
オートジャイロも破壊され、思うように立ち上がる事も出来ない。そんな彼の元に駆け寄り、上半身を抱きかかえる。

『サイドスワイプ・・・一体誰にやられたんだ・・・。』
『ディセプティコンの者です、ウッ・・・し、司令官が基地から出かけて行ってしばらくした後、奴らが攻めて来まして・・・。
申し訳ありません、私がいながらこんな事態に・・・。司令官に連絡する余裕も無かったのです・・・。』
『もういい、もう喋るなサイドスワイプ・・・。すぐにスリープ状態にして、そのまま待機しているんだ。』
『了解しました―』

ゆっくりとサイドスワイプの身体を床に置き、指のジョイントが破損してしまいそうなぐらい拳を強く握り締め
オプティマスは今まで彼が発した事の無いぐらいの叫びを上げた。




―ディセプティコンの中規模拠点。


『フフフフフ・・・今回の襲撃は上手く行ったな、オプティマスがいないとああも弱いものとは。』
『そうだなロングハウル。この調子では我らディセプティコンが宇宙を支配するのも時間の問題ではない。』
『あとは野郎を始末してやるだけだ。そうすれば敵は皆無に近い。』
『メガトロン様もお喜びになるだろうよ、我らコンストラクティコンズはあのスタースクリームなんかより
ずっと優秀だということもお分かり頂けるだろう。』
『奴らの滅亡を祝して、乾杯。』

6体のTFは、エネルゴンキューブを片手にしピンク色の液体を給油口に流し込む。
『ふむ、これは良質なエネルギーだな、何年製だ?』
『確か700万年程前で、名前は忘れたが、直径300キロほどの恒星を潰した時のものだ。』


突然、頑丈な隔壁を打ち破り、1人の大型のTFが基地内へと侵入してくる。

『だっ誰だ! お、お前はオプティマス・・・!』
そう言い放ったディセプティコン兵の喉を撃った。床に崩れ落ち、なんとか立とうともがきあがく。
そんな彼の顔に続けて2発目を撃ち込む。
奥から2体目のディセプティコンが現れ、驚いた目で仲間の無残な姿を見るなり、
銃口をオプティマスに向けようとするが、自分にエイミングされる前に2発スパークにぶち込んだ。

T字になっている通路の手前で、静寂の中、頭でこだましている重い大砲のようなビートが消えるのを待った。
オプティマスは、どんな些細な音まで聞こえるよう、聴覚デバイスの感度を最大近くにまで上げた。
左に通じる通路からエアーの漏れる音がし、かなり重量のありそうなTFの足音が聞こえる。
右手の通路を注視しつつ、イーオンブラスターの銃身だけを左側の通路の角から突き出し、
対象を確認することなく、薄いブルーに照らされた通路に向けて弾丸を乱射した。
風がそよぐような銃声が止んだ後、うめき声がし乾いた金属音とともにそのTFは床にキスをする。

オプティマスは通路の影から片目だけを覗かせ、そいつが通路の青い照明に照らされ腹を押さえながら床に
爪を立てているのを視認する。ゆっくりとスクラッパーのそばに近寄り、彼の脇に膝をつく。
何発も命中していたらしく、スパークは損傷し今にも輝きを失いそうで、かなりの量の油圧オイルが床に滴っている。
そんな彼の額に銃口を押し付けて言った。
『チャンスは一度きりだと思え。ミックスマスターはどこだ。』
『地階だ』と、今にも気を失いそうになりながら言った。『その奥にあるエレベータから行ける。』
オプティマスは彼を睨み付けながら立ち上がり、慎重に眉間を狙う。
『た、頼む、見逃してく―』
イーオンブラスターはため息をつく。

そのまま奥に進み、運搬用の巨大なエレベータの上に立ちコンソールを操作する。
ガコン、という音がすると同時にエレベータが動き出し、歯車付きの大型モーターが駆動し
分厚く巨大な鉄板を地階へと誘う。


その頃、運よくディセプティコンの手がかかる前に基地から脱出し、司令官の元へとこの事態を知らせに行こうと
商店街で捜索をしていたラチェットは―

『しまったな、どこの店主に聞いても既に立ち去ったと言っている・・・入れ違いになってしまったのか。
これは不味い、ひとまず基地に戻らなければ・・・それに皆の治療に取り掛からないと。』


エレベータが地階に到着し、気密ロックがオープンになる。開いたドアの先にはランページがいて
オプティマスとちょうど向かい合う格好になっていた。
突然目の前に現れた相手に対応するのに与えられた時間は、ランページの方がずっと少なかった。
軽いパンチを一発喰らわせてから、両手にしたイーオンブラスターと肩のバレッジカノンを一斉掃射する。
よろよろと後退りながらオプティマスの放つ銃弾を受け続け、銃声が止むと同時に、その場に倒れた。

中はかなり広く雑然としていて、モニターや大型のコンピュータ機器、得体の知れない武器や
機械とも知れないもので溢れていた。部屋の中央にあるテーブルの上には飲みかけのエネルゴンキューブが
いくつか置かれている。

その時、右手に何か動くものの気配を感じ、銃弾を放つ。金属の装甲が砕け散る音がし、肩から滑り転げる。
すぐに体勢を立て直そうとしたが、遅かった。オプティマスが銃口を向けながら近づいてくるのを見て、
抗う意志を無くしてしまう。もう手遅れだ。

『賢い奴だ。そのままの体勢でいるんだ。』全身を巡る電子サーキットがピリピリと張り詰めている。
『貴様のパーツひとつでも動くのが見えたら、もう命は無いと思え!』
観念したのか、撃たれた箇所を押さえながらその場に蹲る。

『トチ狂ったか、オプティマス? やめろ、おまえは―』
右手に構えたイーオンブラスターはそのままに、もうひとつの銃口はその声の主に向ける。
『私が狂っているだと?私の部下をあんな目に合わせておいてよくそんな口が利けるものだ!』
その鋭い眼光に睨まれたミックスマスターは返す言葉を失った。
ゆっくりと彼に歩み寄りながら、オプティマスは右手の人差し指を引いた。
またスパークの鼓動がひとつ消える。

『くそ!俺達が何をしたって言うんだ!俺達はただディセプティコンに雇われただけなんだぞ!』
『それが言い訳になるとでも思っているのか?貴様の行く先はただひとつ、メタルの屑置き場だ!』


2つの銃口を構える。


Cylinder-Empty.
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尚も怒りに満ちたオーラをその身に纏いながら、微量の放射能を帯びた大量のカートリッジを残しその場を後にする。


Dies ist die Rache.



・・・そういえば最近後書きを書いていませんでした。いや、見ている方からするとどうでもいいと思うんですが。
今回はメルヒェンから一気にシリアス系に・・・とかなり緩急つけた展開にしてみたくて
こんな感じになりました。格好良いのかはともかく、こういう司令官は如何でしょうか(笑)
基地内の光景を目の当たりにした時の司令官の効果音はズギャアアアアァァァンでいいでしょう、うん。

というか、後半部分は殆んどある小説のオマージュみたいになってしまったので、
大手を振って自慢出来るような作品ではありません、個人的に。
これでも結構変えてみたつもりではあるんですが、やっぱり今まで読んできた小説の影響を
拭い去る事は出来ないみたいですね。

モチベーションは下がる一方なので定期的な更新が出来る自信が無くなって来ました。
リベンジのブルーレイが出るまで待ちきれないよ・・・!!


フォルツァ、ワイプアウト、ACfAなんかをしているせいでめっきり次の小説が遅れています。
勢い良く走り出してみたものの、途中で歩幅が合わなくなってしまい急いで踏切までに
脚をあわせているような状態です。

・・・という言い訳をしてみたとある秋の夜長。
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