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A Megacycle Before・・・ 

2009.07.24
Fri
02:02

この数十年で、各国から単なる超人口密集地帯であると思われていた国家は、
爆発的に急速な発展を遂げた。
高層ビルやタワーが立ち並び、尚も成長を止めることなく都市を拡大・開発を続けている。
その影で、旧市街であろう重く歴史ある地域は、巨大な工場団地の敷地とされるために
ガン細胞に侵されるかの如く縮小・衰退していく。
そんな人間でさえ住もうとしない様な、小動物の生体反応しか確認出来ない地に、
『彼ら』はその身を潜めていた。


―2年前のラスベガス、オールスパーク奪取のためにオートボットの奴らと総力を尽くした激戦の後、
メガトロンはローレンシア海溝、凍てつく寒さと暗黒の闇が支配する
一万一千メートルの海底深く沈められてしまった。
オールスパークが器としていたエネルゴン・キューブは破壊され、俺達機械生命体の<歴史>
ともいうべき膨大な情報と共に、スパークの叡智も失われてしまった。
だが、いくら欠片とはいえ、オールスパークだ。メガトロンを生き返らせるだけの力はあるに違いない。
もし生きていたら、きっとあの時粉々になってしまったオールスパークの欠片を
探すように命令するはずだ。それは間違いないだろう。

こういう事態の時、指揮を執らなければならないはずのスタースクリームは
―だとしても進んで指示に従うつもりは無いが―何処かに行ってしまった、少なくとも今地球には居ない。
おそらく、あの凍りついた死の惑星に墜落した戦艦ネメシス、フォールンのところで奴なりに
何か対策を講じているのだろう。

"・・・まぁ、俺の知った事ではないがな。”

俺の来る前にいた、主力の奴らは殆どオートボット共にやられてしまったし、戦闘となると俺の装備では
あまりにも心もとない。一緒に地球に来たデモリッシャーがいるだけ心強いな。

しかし、安心は出来ない。いくら馬鹿では無く、引き際が分かっているとはいえ
奴は少し力に頼り過ぎるきらいがある。奴らに出くわした途端に交戦にならないといいのだが。

俺達が居るのは、ニンゲン達の<ワールドワイドウェブ>によって検索した結果、
<チュウゴク>という国らしい。
しかし、この―機械のエイリアン―プロトフォームの姿のままでは、目立ってしまい不味い事になる。
ニンゲンに見つかれば、奴らにも俺達の存在が知れてしまうだろう。
スパークの捜索を開始する前に、何か目立たない物をスキャンしなければ―
おそらく、<クルマ>というものがいいだろう。

3メートル超の巨体を廃墟の物陰に隠しながら、幹線道路を往来する車を物色しはじめる。
どの車両も同じような色、フォルムをしていて偽装をするには格好のスキャン対象だろう。
―だが、彼の持つ美学故に、それらのひとつをスキャンするには納得がいかなかった。

『・・・ったく、この国のクルマとやらは何故こうにも不恰好な物ばかりなんだ・・・どれもこれも
同じモノばかりじゃないか・・・』

ぶつくさと―しかしながら人間には聴き取れない周波数と速さで―愚痴をこぼしていると、彼の目の前を
轟音を鳴らしながら一台の欧州製スポーツカーが通り過ぎた。
滑らかでありながら、パワフルさを感じさせるボディを身に纏い
V8エンジンをミッドシップに搭載したドイツ製の4WDスポーツカー、アウディ・R8だ。

『フン・・・。なんだ、少しはマシなクルマもあるじゃねえか。』

冷めた目をしつつ、その車両に向かってレーザー光を照射し、外見からフレーム構造まで隅々を
スキャンする。彼なりに―そうは見えないだろうが―とても意気揚々としながら。

その車から得た、全てのデータを改めて確認する。彼ら機械生命体は、自身と同じぐらいの
質量の物体でないとトランスフォーム―擬態―は出来ないからだ。

『おぉ・・・これはこれは。なんともご機嫌な感じじゃねえか。気に入ったぜ。』

運よく質量も彼と同じくらいであったそのスポーツカーと同型の車に擬態し、エンジンを
けたたましく咆哮させ、カウンターを当てながら発進する。
そのまま混み合う道路の中に紛れ、怪しまれない程度に疾走する。 
その魅力的な外見のお陰か、多くの人々の視線を集め、いささか目立ってはいるが
偽装には成功しているようだ。

スパークの反応を探しながら、少し埃っぽい街中を走っていると、なにやらニンゲンの
密集している地帯に近づいてきた。どうやら<イチバ(Market)>というらしい。 
人々が店の間の狭い通路を行き交い、緑や赤色の有機体、または小型の哺乳類と
丸い金属や四角くて薄っぺらい何かを交換している。
ある者は交換した手前、その獲物をまっすぐ口に運び、食している。

『・・・しかし、ニンゲンとやらはなんてモノを摂取してるんだ・・・全く得体が知れないな。』

―とはいえ、彼はとても興味を惹かれていた。それらを横目に見ながら
とっさにインターネットで検索を掛ける。時間にして1ミリサイクルもかかっていない。

その物質の遺伝子構造、構成分子、名称、動植物であるかどうかも一瞬にして理解できた。
彼らが油分を多く使用して「リョウリ」というものに加工し、それらを食することも。

この国が世界の4大文明のひとつとして何千年もの時代を築き上げ、いくつもの
王朝や帝国として栄え、成長してきたことも。

大いに興味を惹かれつつも、スパークの捜索を続ける。
興味深い事ではあるが、今は任務を遂行しなければならない。
しかし、彼の思考回路の大部分が、抑えきれない好奇心によって占領されてしまっていた・・・。


夜も更け、人通りも少なくなり、民家や高層ビルの照明が消えていく。
この時間にまで活動していては流石に怪しまれる・・・そう思った彼は、ある古ぼけた工業団地の一角に
日が昇るまで身を隠すことにした。

そこに、やかましくキャタピラ音をさせながら、一台の赤く巨大な建設機械が近づいてくる。
突然ショベルを地面に軽く叩きつけ、その巨大な建設機械は、外装ごと身体ををいくつものパーツに分解し
複雑に形を組み換え、10メートル超のロボットにトランスフォームした。
サイドウェイズの車体を遥か上から見ている―お前もトランスフォームしろと言わんばかりに。

・・・まったく、騒々しい奴だな、こいつは。

デモリッシャーの様に大型では無いが、それでも3メートルは有に超すスレンダーな体躯を現す。
―瞬時にして。

『デモリッシャー、どうだ。成果の方は』
『ダメだな、ここら一帯には全く反応が無い。他の国を探した方がいいんじゃないのか?』
『うむ、確かにそうなんだが―』

本当はもう少しこの地にいてニンゲンを観察したかったが、途中で言葉を呑んでしまう。
ディセプティコンに属していながら、人間に興味が出て来たなどと言える筈が無い。

『―とにかく、今日はもう日が沈んでしまった。ニンゲン共に怪しまれないよう、身を隠すとしよう。』

いつもと様子の違う事を悟ったデモリッシャーは、一瞬彼を睨んだ―が、気が変わったのか
無言で元の建設機械の姿にトランスフォームする。
やれやれ・・・と言わんばかりに続いて、彼も車の姿に戻る。
















『そのときである!』(Cv.正宗

・・・トランスフォーマー:リベンジの劇中、NEST部隊が彼らを包囲する一時間前までを想定して
色々と妄想しながら書いてみました。今までに色々とSFを中心に小説は読んできたのですが、
いざ書く側になってみると、かなり大変なものですね。
前々から文章書いたり絵を描いたりするのは好きなんですが、如何せん面倒くさがりなもので・・・orz
サムがドクターにされたように、頭の中のイメージをホームシアターみたいに上映できればいいのに。
実際『オルタード・カーボン』と『ブロークン・エンジェル』という小説は自分で映像製作したいぐらいです。
冒頭のシーンは、MI:Ⅱとかトランスフォーマーみたいに最初全体をバーンと捉え
そこからパッパッパッと切り替わるごとにズームアップしていき、最後のカットでグーっっと
寄っていくような感じを思い浮かべてもらえれば・・・と思います。
司令官VSメガ様のロケ地はLAでしたが、あえて小説のベガスにしました。
CSIが好きという個人的理由・・・も含まれていないことも無いです・・・w

スタースクリームがこのような扱い方をされているのは、小説の『トランスフォーマー:ゴースト・オブ・
イエスタディ』を参考にしている、というのもありますが初代(G1)からの彼の扱いがやっぱり彼らしさを
惹き立てるものだと思い、そうしたからです。かく言う私もG1からスタースクリームが大好きな人です。
ストーリーを考えている時からスタースクリームは登場させる予定でした。

リベンジ内でもジェットファイアが発言している通り、オートボット、ディセプティコン・・・
どちらの陣営につくかは個人の選択次第、ということから、サイドウェイズはメガトロンに忠を尽くすも、
実はあまり彼のやり方が気に入らない・・・というのもありますが、『様』をつけて呼ぶのが
主君に忠を尽くす証にはならないと考えていて、そうした理由から『メガトロン』と彼は呼んでいるのです。
それと若干オートボット達にも通じるような、人間に対する好奇心を持たせてみました。

また、アルティメットガイドを参考にして、それほど戦闘が得意ではないということ
劇中&玩具からしても武装が少なく思えたので、元々戦闘をあまり好まない、ということにしました。
加えて密偵というポジションのため、それほど武装は必要ないのでは・・・?と考えた次第です。

大きさに関しては結構いい加減です。スキッズ&マッドフラップが2メートル、という情報を
どこかで見た記憶があるので、おそらくバンブルビーと同じぐらいだと思われ
そこから逆算すると・・・大体これくらいかなぁと。
トランスフォームさせた意味は・・・正直無いです、ただの自己満足です。

あとは・・・サイドウェイズのスキャンしたアウディ・R8ですが、劇中ではどのモデルかまでは
確認できなかったので単にアウディ・R8という表現のみにしています。
もしかしたらV10仕様かも知れませんが・・・;w
当初からなぜ中国であんな目立つ車をスキャンしてしまったんだ?という疑問があったので
(しかも密偵なのに)、そこは彼のこだわり、という方に解釈しました。
当初『けったクソいい』という表現を使おうかと思っていたんですが、どうやら関西でしか?
通じないようなので止めておきました。

マイクロン伝説のダブルフェイス、ギャラクシーフォースのノイズメイズが
名前の由来となっているようなのでその辺も少し踏襲しています。
(ノイズメイズはどちらかというとイメージとは違うかな?)


・・・説明なげーよ!


他にも色々と苗木が育ちつつありますが、また収穫出来たらUPしてみたいと思います。
関係ないですが、ス○ート○ックの○リス・パ○ンってどうしてもガチホm(ryに見え(ryアッー
更にどうでもいいですが、国語大嫌い・・・・・・・・・。
最高が現代文の模試で70点しかとったことありません。まる。
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