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Es gibt kühle Stelle, es zu treten. 

2009.10.25
Sun
23:00

『ねーラチェット、ジャズがいないよ。』
綺麗なサンライトイエローと雅やかなキプロスブルーメタリックのTFが、口を揃えて間の抜けた口調で言う。
『なんだって?たった今治療を終えたところなんだよ。まだ治療台の上で安静にしているはずだ。』
『・・・つい先ほど空港に行くと言ってお出掛けになりましたが・・・・・・。』
そこに通りかかったクロミアが気まずそうに告げる。
『―あいつめ。あれほど大人しくしていろと言ったのに・・・帰ってきたらお仕置きだな。』
そういいながら、工具を吟味しているラチェット。その眼光は怒りでぎらつき、とても眩かった。
バンブルビーとジョルトは謂れの無い恐怖を感じて、軽く抱き合いプルプルと震えている。



フランスの田舎町―轍もなんのそのと疾走している一台の小型スポーツカー。

とても頑固そうな風貌のニンゲンが独り、無数の林檎を大きな桶のような物に入れ、藁を層のように敷き詰めている。
そして上から機械で圧力をかけると、桶の僅かな隙間から果汁が染み出てくる。
染み出た果汁は一つの管に集められ、さらに不純物を取り除きワイン樽に注ぎ、栓をして発酵させる。

それを見かけた一人のTFが大いに好奇心をそそられ近寄ってくる。『おお、一体これは何だい?』
『これは林檎の蒸留酒でね、カルヴァドスというものだ。』
ワールドワイドウェブで調べれば分かるものを、わざわざニンゲンに聞いて確認するジャズ。

『ほう、そいつは美味そうだ。』左手で顎を触りながら、とても嬉しそうに爽やかな笑顔で答える。
『・・・試しに飲んでみるか?』
『ああ、是非とも頼むよ。』
相変わらずぶきっちょ面で、大きなバケツに液体を注ぐ老人。
『ほらよ。』取っ手を掴みぐいと前に突き出す。
『これはどうも。』バケツをへこまさない様に気をつけて掴み、口へとその液体を流し込む。
『おお!ニホンの"サケ”とかいうのもなかなか渋くて味わい深かったが、こいつも上品な甘さで芳醇な香りが
口の中に広がっていくよ。それに、貴方はとてもCOOLな仕事をしているね。』
『そいつはどうも―』ジャズの手からバケツを受け取る。

『ご馳走になったね、では俺はこれで失礼するよ。』
『・・・また来なよ。』
相変わらず表情を変えずに答える老人。
手を振り終わった後、軽やかにクルクルと横に回転しながらトランスフォームし、ビーグルモードへ戻り
水平線の彼方へと消えていく車体。

農村を駆け抜け、N158号線に乗り、そのまま北上、N814、A13、A14と乗り継ぎ
Avenue de la Grande Armee(グランド・アルメ通り)に下り、Arc de Triomphe (凱旋門)に向かう。
交通ルールの勝手がよく分からないジャズは、周りの車両から嵐のようにクラクションを浴びてしまった。
『おおっと、済まないね。Désolé!』

そのままles Champs-Élysées(シャンゼリゼ通り)を通り、Place de la Concorde(コンコルド広場)
Palais des Tuileries(ティュルリー宮殿)にMusee du Louvre(ルーブル美術館)、
Palais Garnier (オペルガルニエ)、Église de la Sainte-Trinité de Paris(セントトリニテ教会)
繁華街のPigalle(ピガーレ)、Clichy通りを通ってMoulin Rouge (ムーランルージュ)、
Basilique du Sacré-Cœur (サクレクール寺院)とパリ市内を練り歩く。

『この国はなんて素晴らしいんだろう、芸術と伝統、様式美に溢れている!Je suis splendide!』
スライスされた野苺とクリームの入った特大のクレープ・シュクレを頬張りながら
ヴォー・ル・ヴィコント城の前で佇むジャズ。

『やっぱり療養には気分転換が一番だな、やっと新しいパーツに身体が馴染んできたぜ。
調子は見た目以上に戻っているな、よしよし。』
肩や腕を触って感触を確かめる。もうすっかり元通りのようだ。
『さて、基地の皆に心配されるといけないからそろそろ帰るとするか。もう少しこの国を回ってみたかったが・・・
仕方ない、それにしても名残惜しいな。』


マルセイユ旧港に着くと、もう日が暮れていた。コンクリートの切れ目に座って船を待っていると、
港に散歩をしに来ていた老夫婦が話しかけてきた。
『お前さん、船を待っとるのかね?』
『ああ、インド洋の島に戻るんだ。ディエゴガルシア島という岩礁だよ。』
『なんだ、そんな所には船は出とらんぞ。良ければワシのクルーザーで乗せて行ってやるがの。』
『ほんとかい、親父さん。恩にきるよ。』


一方、NEST基地では―
『ジャズはまだ帰ってこないのか・・・通信まで遮断しているとは、一体何を考えているんだ。』
苛立ちを見せるオプティマス。
『あいつのことだ、そのうち帰って来るさ』
さほど気にはしていない様子のアイアンハイド。

海の彼方から、リヒャルト・ワーグナー:ワルキューレの騎行が聞こえてくる。
その場にいた各々のTFはカメラアイをズームしてその音の出所を探る。
大きな一隻のクルーザーの上で、手を振りながらラ・マルセイエーズを歌っているジャズ。
『オォウ・・・ジャズ・・・。』
オプティマスは呆れて首を振り、頭を抱えてしまった。

岩礁の近くまで寄せられたクルーザーから島に飛び移るジャズ。
『よっと。どうもありがとな、ご夫婦さん。』
『いいんじゃよ、またな。』

そして滑走路を横切り基地へ近づいてくる一台のポンティアック。
基地の前で待ち構えるTF一同の前で、走行している状態からトランスフォームし、ポーンと
ジャンプし現れるジャズ。
『へへっ、ただ今戻ったぜ。』
『よく戻ったな、ジャズ。とても心配したぞ』
『すまない司令官。旅を満喫したかったから通信回線はオフにしていたんだ。特に異常も無かったしな。』
『まあいい、通常の任務に戻りたまえ。』
『了解。』

『よく帰ってきたなジャズ。あれほど治療台で大人しくしていろと言った筈だが・・・?』
『悪かったよラチェット。身体の具合も良かったみたいだしつい、な。』
『医者の言う事は絶対だ、許さん!』
そうとう頭にきているラチェット。両方の手にしたスパナやレンチを扇のように広げる。
『さて・・・お前のその美しいポンティアックのボディを改造してやろうか・・・例えばそう、レクサスとか。』
『止めてくれ、あんな大衆向けのダサくて詰まらないRubbishな全く個性の無いボディなんて御免だぜ!』
滑走路に向かってダッシュするジャズ。かなり本気で逃げている。
『待たんかこの!』
ラチェットもジャズを追い駆け走っていく。







ちなみにカルヴァドス・・・私は飲んだ事が無いのですが、多分美味しいはずです。
○ーゲン○ッツのアップルカルヴァドスで『ぅんみゃー!w』となりましたし・・・w(←アホ丸出し
カルヴァドスはともかく、アップルブランデーも売っていないとは・・・そんなに田舎というほどでもないと
思うんですけどねぇ・・・私の住んでる地域。

何だか書いているうちに『よう、お姉ちゃん♪』というジャズからどんどんG1のマイスターに
近づいていったりブロードキャストになっているような・・・ワールドワイドウェブは心の中で司令官のように
『ワールドワイドウェッブッ』と読んで欲しいです(笑)

イギリス領にフランス国歌を歌いながら登場させたのはジョークです。しかもかなりドきついブラックジョーク。
レ○サスについてのジャズの台詞はかなり私の個人的な意見が反映されています。すみませんorz


拍手してくださった方、更新が途切れている間に訪問して下さった方々に感謝です。いつもありがとうございます。
基本的にかなーり更新ペースが遅いので、気が向いた時たまーに覗かれれば良いかと(笑)


ああ・・・とりあえず本編とあとがきを同時に書く癖をどうにかしたいです;w(泣
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