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Es gibt kühle Stelle, es zu treten. 

2009.10.25
Sun
23:00

『ねーラチェット、ジャズがいないよ。』
綺麗なサンライトイエローと雅やかなキプロスブルーメタリックのTFが、口を揃えて間の抜けた口調で言う。
『なんだって?たった今治療を終えたところなんだよ。まだ治療台の上で安静にしているはずだ。』
『・・・つい先ほど空港に行くと言ってお出掛けになりましたが・・・・・・。』
そこに通りかかったクロミアが気まずそうに告げる。
『―あいつめ。あれほど大人しくしていろと言ったのに・・・帰ってきたらお仕置きだな。』
そういいながら、工具を吟味しているラチェット。その眼光は怒りでぎらつき、とても眩かった。
バンブルビーとジョルトは謂れの無い恐怖を感じて、軽く抱き合いプルプルと震えている。



フランスの田舎町―轍もなんのそのと疾走している一台の小型スポーツカー。

とても頑固そうな風貌のニンゲンが独り、無数の林檎を大きな桶のような物に入れ、藁を層のように敷き詰めている。
そして上から機械で圧力をかけると、桶の僅かな隙間から果汁が染み出てくる。
染み出た果汁は一つの管に集められ、さらに不純物を取り除きワイン樽に注ぎ、栓をして発酵させる。

それを見かけた一人のTFが大いに好奇心をそそられ近寄ってくる。『おお、一体これは何だい?』
『これは林檎の蒸留酒でね、カルヴァドスというものだ。』
ワールドワイドウェブで調べれば分かるものを、わざわざニンゲンに聞いて確認するジャズ。

『ほう、そいつは美味そうだ。』左手で顎を触りながら、とても嬉しそうに爽やかな笑顔で答える。
『・・・試しに飲んでみるか?』
『ああ、是非とも頼むよ。』
相変わらずぶきっちょ面で、大きなバケツに液体を注ぐ老人。
『ほらよ。』取っ手を掴みぐいと前に突き出す。
『これはどうも。』バケツをへこまさない様に気をつけて掴み、口へとその液体を流し込む。
『おお!ニホンの"サケ”とかいうのもなかなか渋くて味わい深かったが、こいつも上品な甘さで芳醇な香りが
口の中に広がっていくよ。それに、貴方はとてもCOOLな仕事をしているね。』
『そいつはどうも―』ジャズの手からバケツを受け取る。

『ご馳走になったね、では俺はこれで失礼するよ。』
『・・・また来なよ。』
相変わらず表情を変えずに答える老人。
手を振り終わった後、軽やかにクルクルと横に回転しながらトランスフォームし、ビーグルモードへ戻り
水平線の彼方へと消えていく車体。

農村を駆け抜け、N158号線に乗り、そのまま北上、N814、A13、A14と乗り継ぎ
Avenue de la Grande Armee(グランド・アルメ通り)に下り、Arc de Triomphe (凱旋門)に向かう。
交通ルールの勝手がよく分からないジャズは、周りの車両から嵐のようにクラクションを浴びてしまった。
『おおっと、済まないね。Désolé!』

そのままles Champs-Élysées(シャンゼリゼ通り)を通り、Place de la Concorde(コンコルド広場)
Palais des Tuileries(ティュルリー宮殿)にMusee du Louvre(ルーブル美術館)、
Palais Garnier (オペルガルニエ)、Église de la Sainte-Trinité de Paris(セントトリニテ教会)
繁華街のPigalle(ピガーレ)、Clichy通りを通ってMoulin Rouge (ムーランルージュ)、
Basilique du Sacré-Cœur (サクレクール寺院)とパリ市内を練り歩く。

『この国はなんて素晴らしいんだろう、芸術と伝統、様式美に溢れている!Je suis splendide!』
スライスされた野苺とクリームの入った特大のクレープ・シュクレを頬張りながら
ヴォー・ル・ヴィコント城の前で佇むジャズ。

『やっぱり療養には気分転換が一番だな、やっと新しいパーツに身体が馴染んできたぜ。
調子は見た目以上に戻っているな、よしよし。』
肩や腕を触って感触を確かめる。もうすっかり元通りのようだ。
『さて、基地の皆に心配されるといけないからそろそろ帰るとするか。もう少しこの国を回ってみたかったが・・・
仕方ない、それにしても名残惜しいな。』


マルセイユ旧港に着くと、もう日が暮れていた。コンクリートの切れ目に座って船を待っていると、
港に散歩をしに来ていた老夫婦が話しかけてきた。
『お前さん、船を待っとるのかね?』
『ああ、インド洋の島に戻るんだ。ディエゴガルシア島という岩礁だよ。』
『なんだ、そんな所には船は出とらんぞ。良ければワシのクルーザーで乗せて行ってやるがの。』
『ほんとかい、親父さん。恩にきるよ。』


一方、NEST基地では―
『ジャズはまだ帰ってこないのか・・・通信まで遮断しているとは、一体何を考えているんだ。』
苛立ちを見せるオプティマス。
『あいつのことだ、そのうち帰って来るさ』
さほど気にはしていない様子のアイアンハイド。

海の彼方から、リヒャルト・ワーグナー:ワルキューレの騎行が聞こえてくる。
その場にいた各々のTFはカメラアイをズームしてその音の出所を探る。
大きな一隻のクルーザーの上で、手を振りながらラ・マルセイエーズを歌っているジャズ。
『オォウ・・・ジャズ・・・。』
オプティマスは呆れて首を振り、頭を抱えてしまった。

岩礁の近くまで寄せられたクルーザーから島に飛び移るジャズ。
『よっと。どうもありがとな、ご夫婦さん。』
『いいんじゃよ、またな。』

そして滑走路を横切り基地へ近づいてくる一台のポンティアック。
基地の前で待ち構えるTF一同の前で、走行している状態からトランスフォームし、ポーンと
ジャンプし現れるジャズ。
『へへっ、ただ今戻ったぜ。』
『よく戻ったな、ジャズ。とても心配したぞ』
『すまない司令官。旅を満喫したかったから通信回線はオフにしていたんだ。特に異常も無かったしな。』
『まあいい、通常の任務に戻りたまえ。』
『了解。』

『よく帰ってきたなジャズ。あれほど治療台で大人しくしていろと言った筈だが・・・?』
『悪かったよラチェット。身体の具合も良かったみたいだしつい、な。』
『医者の言う事は絶対だ、許さん!』
そうとう頭にきているラチェット。両方の手にしたスパナやレンチを扇のように広げる。
『さて・・・お前のその美しいポンティアックのボディを改造してやろうか・・・例えばそう、レクサスとか。』
『止めてくれ、あんな大衆向けのダサくて詰まらないRubbishな全く個性の無いボディなんて御免だぜ!』
滑走路に向かってダッシュするジャズ。かなり本気で逃げている。
『待たんかこの!』
ラチェットもジャズを追い駆け走っていく。
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* category: individual episode

Das schelmische Kind, das nicht gehorsam ist 

2009.10.13
Tue
20:55

『修理や治療をするのは私の生き甲斐でね。』
傷ついたTFにオートボットもディセプティコンも無い、という程献身的なラチェットは任務の無い時に
個人的に自動車やオートバイを始めとする、様々な機械を修理する店を開いている。

もちろん、料金は取っていない。



ジョルト『よいしょ、よいしょ。』
ラチェット『違うよ、そのボルトは3kg-mで締めろと言っているだろう、何回言ったらわかるのかね?』
『そんなのキチンと止まれば同じことでしょ?丁寧にやってるんだからいいじゃない。』
『規定トルクと言ってそれぞれの部品に適切な締め具合が決まっていて、そうで無いときちんと動作しなくなるし
部品にも負荷がかかって疲労しやすくなるんだ、その辺を分かって欲しいんだよ。』
『分かったよ・・・次はちゃんとするよ・・・。』ムスッと顔をしかめながら答える。
しっかりと締まっているか、ラチェットはレンチで確認する。どうやら一応きちんと締められているようだ。

『次はオールペンだ、それなら君にも出来るだろう。この塗料で均等に塗ってくれよ、既に内装は外して
丁寧にマスキングもしてあるからね。頼んだよ。』 
店の手前の方にあるMINIを指差しながら言う。
『馬鹿にしないでよ、それくらいじゃなくても僕出来るもん!』
両手を握り締めて悔しそうに反論する。
『分かった分かった。』
両手を前に出してなだめつつ、呆れるように首を振るのでは無く優しい笑顔で答えるラチェット。

不機嫌そうにMINIの元へと歩いていくジョルト。
計器を見ると、コンプレッサーはもう十分な圧力にまで加圧されており、いつでも塗装が出来る状態だ。
エアブラシを片手にホースを手繰り寄せる。

エアブラシ―とはいってもTFの手にすっぽり収まるようなもの―のハンドピースの上部についている塗料カップに
塗料とシンナー溶剤を入れ混合し、ニードル弁を調整して具合を見るため80センチメートル四方の木材に向けて
噴射し、筆記体で小文字の"Y”を書いてみる。どうやら適切な噴射量のようだ。
ゆっくり車体に向けて、塗料を吹き付けると同時に手首を返しながら左から右へ塗装していく。
手首を返しきったらトリガーを引くのをやめ、前に塗装した部分の少し下から同様に同じ作業を繰り返す。
一気に塗ってしまうのではなく、薄く何層にも重ねて塗らなければ綺麗に仕上がらないので
慎重にならなければならない。

『あー・・・面倒くさいなー・・・。』
『またそんな事を言って・・・君はしっかり仕事を出来るんだから、もっとやる気を出しておくれよ。』
『分かってるけどさー・・・。』
とは言いながらも、その車の外装は綺麗に仕上がりつつある。
『フムン・・・。』
ジョルトの見えないところで嬉しそうに顔を緩める。色々と文句は言うが、ちゃんと
仕事はやってくれる。その技量は十分にあると分かっているのだ。
何となくその技術をひけらかすのが嫌いなので、ジョルトは嫌そうな態度を取るのだろう。
素直じゃないな・・・と思いながらも、彼の成長を嬉しく思うラチェット。

塗装が乾くのを待っている間、平行してエンジンの分解に取り掛かるジョルト。
『そいつはロータリーエンジンだからね、インターミディエドハウジングを取り外す時と、チューブラダウェルを
外す際にローターハウジングを落さないように気をつけてくれよ。』
『はーい。』

既にクレーンを使ってエンジンルームから取り出されていたエンジンをスタンドにセット、エンジンオイルを抜き
逆さまにする。オイルパンのシールパッキンをスクレーバーを使ってはがしてからオイルパンを外す。
オイルプレッシャーレギュレーターを外したら、番号のついた札を付けておく。
リングギアブレーキを取り付け、クラッチカバーを外す。Fr側のプーリーボルトを取り外し、サーモペレットを引き出す。
フロントカバー、エキセントリックシャフトに入っている大きなキー、オイルポンプギア、スプロケットホイール
オイルポンプ、バランスウェイト、フライホイールと、手際よく工具を駆使して作業を進める。
取り外した部品には同様に番号のついた札を付け、キチンと整列させバケットの中においていく。
大量のキーも、ちゃんと上から順に並べておき、その他の部品も方向が分かるように印をつけておく。
PRハウジングを外し、いよいよエンジンブロックの分解に入る。
ローターを抜き取りチューブラダウェルを引き抜く。インターミディエドハウジングを
さながらルービックキューブのように回転させながら取り外す。

そして塗装が乾いた頃を見計らって、再びそちらの作業に戻ろうとすると、1人の老人が尋ねてきた。
ラチェットは店の奥にいたので、代わりに用件を伺いに駆けていく。


『ふむ、やはりギアが入りにくいといっていた原因はシンクロナイザーリングの磨耗か・・・ベアリングには
異常は無いようだな。いくら大切に乗っていても、94年製では仕方がないね―』
平たいリングのようなものを摘み、顎に手をやりそれを仰ぎ見ながらつぶやく。

そんなラチェットの元にパタパタと駆けて来る青いTF。
『ラチェットー、修理の依頼だってー。』
『どんな車だね?』
『53年製のランチェスターだよ。』
『ふむ、かなりのクラシックカーだね、修理のし甲斐がありそうだ。』


ジョルトはこの年代の車両に関しては明るくないので、代わりにラチェットが状態を見る。
一通り点検が済むまでの間、老人にくつろいでもらうためジョルトは紅茶を用意する。

『はい、どうぞー。』器用にトレイを持ってきて、紅茶とマカロン、ケーキスタンドをテーブルに載せる。
『おお、これはこれは。ありがとう、お若いの。』
ケーキスタンドにはショコラ・クラシック、クリーム・カラメル、シャルロット・オ・ポワール等が乗っている。
紅茶を一口味わった後、ふとティーカップの青い薔薇に目が止まる。
『ん?このティーカップ・・・Rosenthalではないか・・・いい物を使っておるのう。』
『でしょでしょ。』さも自慢げに嬉しそうな笑顔で答える。


そこに点検を終えたラチェットがやってくる。
『おお、どうだったかね?』
『マスターシリンダーに繋がる水圧パイプの水漏れがひどい、よくここまで来れたね。
フロントのリンク式サスが左右ともかなり疲労しているし・・・そしてリアのブレーキバランスが
83パーセント崩れている。ブレーキホースの液体は漏れてしまっていて、リアのばねハンガーの
シャックルもかなり状態が悪い。シャックルの各パーツも金属疲労が激しい。それから―』
『Oh,cock..............』
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sich abmühend mein, das Kämpfen meines Weges・・・ 

2009.10.08
Thu
22:55

シアンブルーの空に、まだ昼間だというのに打ち上がる美麗な花火。
軽快でノリの良い、かつ豪快なドラムビートを打つロックのBGMとともに、エアーボット部隊による
展示飛行が始まる。1番機のシルバーボルトを先頭にダイアモンド編隊で飛行している。 
シルバーボルト『Diamond loop,break・・・now!』 
進行方向はそのままに、正面でループし向かって左に抜けていく。
スカイダイブとエアーライダーが編隊から離れ、スカイダイブを上にしてエアーライダーと
ぶつかりそうな距離まで近づく。
スカイダイブ『Calipso Pass,・・・now!』 垂直尾翼が接触しそうなくらいにまで機体を寄せる。
そのままシルバーボルトはオープニング・ソロ・ヴァーティカル・クライム・アンド・ロール、
ファイアーボルト、エアーライダーは垂直上昇、スモークでハート型を形づくり、スリングがハートを打ち抜く矢を描く。
再び集結しての5カードループ、ボントンロール、フィニッシュは・・・
シルバーボルト『Rainfall,break・・・now!』各機が高度を下げながら徐々に水平に機体を戻していく。
『thirty-five hundred・・・three thousand・・・ two thousand・・・』


『―アイアコーンギャラクシースタジアムからお送りしています。さて今年で第3867回を迎えるサイバトロン星
大運動会の日がやってまいりました、ご参加頂き誠にありがとうございます。司会はわたくしスタースクリーム、
解説はパーセプター、ホイルジャックでお送りします。解説のパーセプター、そしてホイルジャックさん!』
『私は彼らのように速く走る事が出来ないからね、"じっくり”拝見させてもらうよ。』
『いや~、ワシみたいに歳を取ると運動自体が辛くなってくるからの、解説は任せたまえ。ハッハッハ。』
『それではお二方、解説をよろしくお願いいたします。』

『まず第1種目は1マイル走です。出場者はランボル、サンストリーカー、マイスター、ジャズ、ストリーク、
サイドスワイプ、プロール、リジェです。スタート位置に集結してください。』

ランボル『俺のロケットブースターがあればぶっちぎりだぜ!』
ストリーク『何を言ってるんだい、俺が勝つに決まっているさ。大体、レース自体はビーグルモードで無いと
いけないんだよ。』
リジェ『わたくしは一応F1カーですからね、スピードには自信がありますよ。』
ジャズ『フン、誰でもいいから掛かって来いってんだ!』
意気揚々としている7人を横目に、黙々とストレッチをしているサイドスワイプ。
サンストリーカー『まあ、あちらさんはやる気満々だけど、俺らは俺らでお互い頑張ろうぜ、サイドスワイプ』
そういいながら手を差し出す。サイドスワイプは軽く微笑みながら手をしっかり握り返し答えた。『ああ、よろしく頼む。』

『さあ各車一斉にスタート、やはり加速ではリジェが有利、一つ抜け出してきました、続けてジャズ、サイドスワイプ
サンストリーカー、ランボル、ストリークと続きます。
ストリークが少し遅れているか、サンストリーカーとランボルはほぼ横並び、サイドスワイプがじわじわと
追い上げてきます。さああと1/4マイル、ついにリジェとサイドスワイプが並んだ、並んだ、頭一つ分抜け出る、
だが負けじとジャズも虎視眈々と狙っている、ホームストレッチへと向かう8台、さあ勝負の行方は!』

チェッカーが振られると同時にロボットモードにトランスフォームし、脚のタイヤを使いローラーブレードのように
急停止する。身体は横向きのまま、首を30度ほど右に向ける。
『・・・・・・待たせたな!』

『勝者はサイドスワイプ、まずはサイバトロン軍が先制点を挙げました、でもまだまだ競技は一種目を消化したのみ、
勝利の女神はどちらに微笑むのか、ポディウムの頂点に立つものは誰にも分かりません!』


『さて5キロメートル障害走に出場の方は、アイアンハイド、ラチェット、スキッズ、ブラー、バンブルビー、
バリケード、サイドウェイズ、サウンドウェーブ、クロミアです。』

『まずは麻袋に入ってジャンプしながら進むセクションです。』
ほぼ横並びで全員が走って行き、麻袋をつかみ両足をいれ身体を弾ませながらジャンプしていく。

クロミア『あっ!』 数回ほどジャンプしたところでタイミングを誤り、扱けてしまう。
それを見たアイアンハイドが慌てて麻袋から出て、クロミアのところへ駆け寄り身体を抱き起こす。
アイアンハイド『―コウt・・・クロミア、大丈夫か!』
クロミア『あ、ありがとう、アイアンハイド・・・』

アイアンハイド『私は命ある者が好きだ。どんなに苦しくとも、強く生きようとする命が。
命の繋がりを途切れさせてはならない・・・。』
クロミア『それって・・・・・・―』

『―はいはいそこまでそこまで!サンダークラッカー、ちゃんとレースの模様を撮影しないか!』
『わかってらい、うっせえなあ・・・!』
慌てて先頭集団の一団を撮りに戻るカメラ役のサンダークラッカーと照明係のスカイワープ。

『さあお次はアメ食い競争のセクションです。小麦粉の中にあるアメ玉を手を使わずに見つけてください』
ブラー『なんでなんでなんで見つからないの見つからないのコレアメ玉アメ玉無いんじゃないの
無いんじゃないの!?』

どうしてもアメを見つけられずすっかりお手上げなブラー。残るのはラチェット、バンブルビー、
サウンドウェーブ、サイドウェイズのデッドヒートだ。
『さてスプーン競争、スプーンの上にピンポン玉を乗せ、落さないようにしながら走ってください。』

ゴール直前まで競り合う4人。誰が勝ってもおかしくは無い差だ。

サウンドウェーブ『ヤブレン!ヤブレルハズガナイ!ワタシハウチュウコウテイ・・・
ドッ・・・・・・サウンドウェーブナノダァァァァァァ!!』

『さて1位を制するのは・・・!?』





バンブルビー『<<We~ are the chanpions~♪ my freinds~♪>>』―嬉しくて軽くステップを踏み、
身体を揺らしながら踊っている。
ラチェット『このラチェットをちぎり抜くとは・・・化け物か・・・』膝をつきガッカリとしている。
サイドウェイズ『まあ、こんなものでいいだろう。さて、テントに戻って休憩でもするか。』大きく伸びをしながらつぶやく。

『障害物競走の勝者はバンブルビー!サウンドウェーブ、ラチェット、サイドウェイズと続き、完走したのは4名のみ
というハードな展開・・・・・・になりました!』





『続いて玉入れ競争、出場者はマッドフラップ、フレアアップ、アーシー、ドクター、コンストラクティコンズ。
それでは、よーい・・・スタート!』

マッドフラップ『大回転魔弾!!』手にしたお手玉が四方八方に飛び散り観戦客に当たっていく。
ジェットファイア『またシステムチェェェェェェェンジ!とかリンクアップ!とか言って右腕にされるのは
御免じゃーーー!!』
ドクター『ぼくお腹すいたんだなー』ブツブツと愚痴をこぼしながらもヒョイヒョイと投げ入れていく。

『コンストラクティコンズ、ユナイト! フェイズワン! フェイズツー! デバステイター!!』
『よっこらせ。』さも自分達は反則をしてはいないという素振りで、手にした全てのお手玉を
竹かごの中に入れるデバステイター。

『おい、今のは反則じゃないのか!!』サイバトロン軍の一同が抗議の叫びを上げる。
『黙れうじ虫共め、そもそも合体してはいけないなどというルールは聞いておらんぞ?』
さも得意げな笑顔で答えるメガトロン。

エクスカイザー『そんなバーガーな!』
有沢隆文『そんなバーガーな!』
荒巻大輔『そんなバーガーな!』
ナイト・シューマッハ『そんなバーガーな!』
国枝美子『そんなバーガーな!』
アルタイル『そんなバーガーな!』
ドクター・キリコ『そんなバーガーな!』
雷電『そんなバーガーな!』
こばんざめたろう『そんなバーガーな!』
坂口 照星『そんなバーガーな!』
アビサル・ディジョン『そんなバーガーな!』
伊集院隼人『そんなバーガーな!』
ベニー『そんなバーガーな!』
ダ・ガーン『そんなバーガーな!』
テリーマン『そんなバーガーな!』
バルフレア『そんなバーガーな!』
明智光秀『そんなバーガーな!』
スノージョブ『そんなバーガーな!』
友永勇一郎『そんなバーガーな!』
メルツェル『そんなバーガーな!』
ナスターシャ・ロマネンコ『そんなバーガーな!』
武蔵小金井『そんなバーガーな!』
ラオン博士『そんなバーガーな!』
ヴァニラ・アイス『そんなバーガーな!』





正宗『一方、観戦中のフォールンとサイドスワイプは!』

サイドスワイプ『さて、私の出場する種目も終わった事だし、暖かいコーヒーでも飲むか。』
フォールン『今何と言った?』 『暖かいコーヒーを―』
『君はあの下品な泥水を飲むつもりなのか?運動会の最中に!?』『じゃああんたなら何を飲むんだ?』
『無論、紅茶だ。』

これからのお楽しみと用意していた、アッサムの紅茶とチョコチップ入りのスコーンがあるテーブルへと戻る。

『―私の紅茶が無くなっているぞ、飲んだのは誰だ!ティータイムを紅茶無しで過ごせというのか!
・・・・・・スコーンも無くなってる・・・。』

その様子をこっそりと木陰から見つめている2人がいる。
ジョルト『エヘヘ、あの紅茶少し苦かったけど砂糖いっぱいいれたら甘くて美味しかったね!』
スキッズ『そうだね、あのクッキーみたいなカタマリもチョコ味がして美味しかったな。』
2人してクスクス笑いあう。

フォールン『フォックス・・・・・・ダアアァァァァァァァァァァィィイ!!』絶望のあまりその場に倒れこんでしまう。




正宗『運動会はなおも続いた!』

『綱引きに出場するのはダイナザウラー、フォートレスマキシマス、オメガスプリーム、メトロフレックスの4名。
なおデストロン軍は人数が足りないのでオメガスプリームに協力してもらいます。』

ダイナザウラー『コレ終わったらエネルゴンキューブいっぱいくれるカ?』
メトロフレックス『ああ、もちろんだとも。君の好きなだけね。』
オメガスプリーム『さて・・・頑張るとするか。』
フォートレスマキシマス『一見オトボケの様だがダイナザウラーはかなりのパワーの持ち主だからな、油断は出来ん。』


『4名とも位置について、まだ縄を掴んではいけませんぜ。それでは、いきますよー。』
空に向かってビームを発射する。
ダイナザウラー『よいしょぉー・・・・・・』一気にその怪力でサイバトロン側の2人を引っ張り、空に飛ばしてしまった。
メトロフレックス・フォートレスマキシマス『うわあああーー!!』近くの山にぶつけられてしまう2人。

『さ、サイバトロン軍の勝利・・・・・・・です。』あまりのパワーにスタースクリームを始めその場の一同が唖然としている。

『これで全ての種目が終了となりました、結果は閉会式での発表となりますので今しばらくお待ち下さい。』


アルファート・リン『おお、みんな頑張ったの!これで運動会は終わりじゃ!ご苦労だったの!ワハハハハ!!』
既に麦焼酎の『勇者』でべろんべろんになっているアルファート・リン。
プロールとアラートによって担がれながら退場する。

『・・・・・・ち、ちなみにアルファート・リン様から発表していただく筈だった結果の方ですが・・・
サイバトロン軍が45923ポイント、デストロン軍が45922ポイント。
ということで第3867回サイバトロン星大運動会の勝者はサイバトロン軍ということになりました。』

サイバトロン軍一同『ウオオオオオォォォォ・・・・!血祭りに上げてやったぜぇぇぇぇ!!』


『・・・・・・最後にウルトラマグナスから閉会の曲を歌って頂きます、ではどうぞ。』
若干悲しげにマイクを手渡すスタースクリーム。


『サングラスの隅から見ていた 走って行くおまえの背中を
随分逞しくなったものだなと 思い出が震えたよ

駆け寄って抱き締めてやりたい 良くやったと一時だけでも
つらいな男って こんな場面にも素直にはなれないのか

まだまだ駄目さなんて
突き放すしか 言葉持てない 何故か

だけどおまえがもしも つまずいたなら 俺のこの腕は
Fly for you Fly for you

俺を越えて行くのが 見えたよ 明日が微笑んでた おまえに
教えることなんて もう何もないと 分かったよ 痛いほど

心など捨てて来た男が 神よただ一度だけ祈るよ
俺にももう少し 力くれないか 去って行く その前に

どうした付いて来いと おまえの前で叫んでいたい ずっと
だけどおまえを倒し 傷つけたなら 俺のこの胸は Cry for you Cry for you』  


『これにて第3867回サイバトロン星大運動会を閉幕したいと思います、参加頂いた皆様、誠に感謝いたします。
気をつけてお帰り下さいませ。司会はわたくし、スタースクリーム、解説は
パーセプター、ホイルジャックでお送りしました。それでは皆様、良い週末を!』
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* category: general episode

Wir werden allen autobots. 

2009.10.01
Thu
20:03

ザ・フォールンとの戦いの後、辛うじて無事だったスパークをエドワーズ空軍基地に保管されていた
SR-71ブラックバードの機体を利用すると共に、ラチェットとジョルトの涙ぐましい懸命な努力により
再びこの世界に甦ったジェットファイア。

『ワシは尚も生きて此処におる・・・あの時スパークを犠牲にしたことで、全て終わったものかと思ったんじゃが・・・。
運命とは皮肉なものよのう・・・。何故故にワシは未だ生きていなければならない・・・。』

独りNEST軍基地の滑走路脇に置かれた、コンテナの上に腰掛けているその老いぼれたトランスフォーマーは
自分の正面に突き立てたランディングギアのステッキに、右手を上にして両手を乗せ、青く広大な空を仰ぎ見ながら
ただぼんやりとたそがれていた。

そこに若く無邪気な、子供のような面影を未だ残している若いTFが、楽しそうに駆けてきた。
小走りで駆けてきたスピードを徐々に弱め、ジェットファイアに歩み寄ってくる。

『ねえジェットファイア、探索者だった頃は何をしていたの?』
その後ろから、若いTFの2倍程の背丈がありそうな大きな影が、ゆっくりと近づいてくる。
『バンブルビー・・・。』
相手に対しての気遣いより好奇心が勝っている所為か、彼の名を呼んだ意図さえ汲み取ろうとはしなかった。
『教えてよ、ねえ。おいらジェットファイアの事が知りたいんだ。そうすればおいら達もっと仲良くなれると思うんだ。』
そこにもう1人のTFが静かに近づいてくる。
『―私もその話には興味があるな。』
『サイドスワイプ、お前まで・・・。うむ・・・済まない、ジェットファイア。良ければ聞かせてくれないだろうか。』

『よかろう―』





サイバトロン星の機械生命体がオートボットとディセプティコンに2分されてからというものの、
その戦火は惑星中に拡がり疲弊と荒廃は進む一方であった。

そんな頃、ディセプティコンの探索者、SEEKERであったジェットファイア。
恒星を破壊してエネルゴンキューブを採取するため、太古の昔にどこかの惑星に建造されたグレートマシンの
起動の鍵となるマトリクスを捜すのが彼の役目だ。

彼はディセプティコンには珍しく、正々堂々とした戦いを好む戦士であった。
例え相手がどんな戦士であれ、怯むことなく真正面から単純で豪快な戦いを挑む。
だが多くの、殆どのディセプティコンの戦士はずる賢く、卑怯で、野蛮な戦いをするものばかりだった。
何故か彼らによって倒れていくオートボット達を哀れに思うぐらいであった。

ある時、若き日の彼は疑問に感じた。

『なぜ我々は争い合う必要がある?もともと俺達は同じ一つの種族であったはずだ。
フォールンのやり方は何かがおかしい・・・宇宙を支配するどころか、まるで滅ぼす事が
真の目的であるかのようだ・・・。』



何千もの、何万という星々を巡ってきた彼は、フォールンの命令によりマトリクスを捜し求め、
地球という惑星に辿り着いた。
大気圏突入時に、彗星に偽装する為プロトフォームの躯体に装着しているパーツが外れ、
高温のために燃焼し消えていく。
『息子よ、この惑星には知的生命体がおるぞ。楽しくなりそうじゃな。』
『ああ・・・そうだな・・・。』

広大な地表に墜落し、突入時の熱から身を護っていた外装パーツを展開し、その巨大な体躯を現すジェットファイア。
『お前は図体ばっかりデカくなりおって、スキャン出来そうな対象がなさそうじゃぞ。』
『―親父が小さ過ぎるんだ。』
『フン・・・とにかく、この星の生命体は何らかの移動手段を有しているようじゃ。ワシはアレをスキャンする。
お前は勝手にしておれ。』
『・・・分かった。』

そうジェットファイアに言い残し、蒸気機関で駆動力を得る、4輪の乗り物にトランスフォームする。
『仕方ない、俺がスキャン出来るサイズの何かが出来るまで、身を隠しながらこの星を観察する事にしよう・・・。』


ベイスン・アンド・レンジの深い谷で人目に触れないよう身を隠し、ずっとその時を待った。
元々寿命が圧倒的に長い彼らにとってそれまでの時間はあっという間であったが、この惑星の知的生命体、
ニンゲンにとってはかなりの年月であった。何度も太陽は昇り、月が沈むのを見、幾年もの月日が過ぎていった―


『ふん、やっと俺におあつらえ向きの航空機が出来たか。』
遥か上空、高度25000メートルを音速で飛行している、黒く巨大な偵察機をスキャンする。

プロトフォーム体からその航空機の外装を生成、身体に合わせ上手く構造を組み換える。
やがてその場に現れたのは、ロッキード社はスカンクワークスの開発した超音速・高高度偵察機、SR-71である。

再びロボットモードにトランスフォームし、2基のP&W社製エンジン―J-58をアフターバーナーで点火させ
そのまま高度を上げながら、ある程度上昇した後ビーグルモードになり、高度55000フィートまでそのまま加速する。

『そういえば、親父は何処に行ったんだ?この490,560メガサイクルほど見かけていないが・・・』


マトリクスの捜索を続けながらも西へ向かって飛んでいると、アメリカはフォートマイヤーズのとある博物館に
僅かながらスパークの反応を感じた。
ジェットファイアはゆっくりとエンジンの出力を弱めながら、慎重にその博物館前の道路に降り立った。


『ふん、やっと来たか、あの馬鹿者が。』
一台の古ぼけた自動車がプスプスと排気管から空気が漏れる音をさせながらゆっくりとジェットファイアに近づき
やれやれと言わんばかりに重い身体を引き起こし、細く華奢な躯体にトランスフォームした。

『随分と遅かったではないか、我が息子よ。何メガサイクル経っていると思っているんじゃ・・・。』
―あまり覇気の無い様子だ。
『・・・俺のスキャン出来るものが無かったんだ。』
『まあいい。ワシはこのままここに居座る事にする。お前は引き続きマトリクスを探すんじゃ、いいな。』
『居座るって・・・ニンゲンと一緒に生活をするのがそんなに気に入ったのか?』
『その通りじゃ。彼らと各地を走り回る事が楽しくて仕方なくての。それに、ワシはこの世界で最初の車輪に
なれた事を誇りに思っておる。自動車とはかくも素晴らしきニンゲンの移動手段じゃ。』
『星に残してきた母さんはどうするんだ・・・?』
『あいつは独りでも十分に生きていける。そういうやつじゃ、心配するでない。』
『そうか・・・』

普通ならお互いに抱き合い、別れを惜しむものだろうが、この親子に限ってはそんな間柄ではなかった。
ジェットファイアは彼を見つめながらゆっくりとそのまま振り返り、再び大空へと戻っていった。
そんなジェットファイアを1人のトランスフォーマーは視界から消えていくまで見守っていた。




ニンゲン達の争いは収まる事を知らず、益々過激化していく一方であった。
軍備の拡大、戦略核・ICBMの開発、果てには宇宙開発まで・・・各々が自らの力を誇示することだけに執着していた。

『この星でも醜い争いが起こっておるのか、ワシらと違い民族や信仰、人種も多様で使用言語もかなりの数が
あるようだが、所詮は同じ人間だ、きっと分かり合える方法はあるはずなんだが・・・。』
ジェットファイアはサイバトロン星と今までに渡り歩いてきた星々での戦闘を思い出し、ガックリと肩を落とし落胆した。

『じゃがニンゲン達はまだまだ幼い種族とみえる、学ぶための時間が必要じゃ。彼らのような生物を滅ぼそうなどと
本気でフォールンが考えているのなら、ワシはヤツを裏切る。いい加減にヤツのやり方には我慢ならん。
何がディセプティコンじゃ、こんなマークなぞ掻き消してくれる!』
元々長年の戦闘で傷だらけの―水平尾翼に描かれている―インシグニアを、フォールンへの怒りを込め
その鋭い爪で引っ掻き消そうとする。


『―ワシはこのままニンゲン達を見守りながら、この惑星にいるとしよう―

フォールンの手からマトリクスを護るために―』


青く月が燃え滾る深夜、おもむろに夜空を見上げるジェットファイア。
広大な空に瞬く幾千もの星たち。この中にサイバトロン星のある銀河はあるのだろうか―そんな事を考えていた。
金属の月輝く星サイバトロン。何故か堪らなく故郷が懐かしく思えた。


ビール基地の管制塔にハッキングを仕掛け、フライトコース・任務内容・離着陸の記録を改竄する。
偽装登録した兵士のIDを使い、着陸の許可を求め速やかに着陸していく。
タキシングしながらハンガー方面に向かい、牽引用のトラクターによってその内部に格納される。
機体番号や所属はデータ通りなのに、肝心のパイロットが居ない事に首を傾げるハンガーの整備士達。


気付けば、ジェットファイアはしばしの眠りについていた。
―まるで哺乳類が厳しい冬を乗り越えるためにつく深い眠りのように、長年の戦闘で蓄積された
疲労も伴い、彼を無意識の世界へと誘う―
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